甲
「借りたら返せは、貸した側からすると『返してもらえ』ということ?」
乙
「そうだね」
甲
「自発的に返されれば、特に問題ないね」
乙
「返してもらえないこともあるね」
甲
「返してくれるとは限らない、というのが問題だね」
乙
「問題を解決する手段を、制度上決めているね」
甲
「一例が訴訟なんだね」
乙
「日本の法廷では、裁判官は木槌を持っていないけどね」
「最終的には、強制的に返させることを想定しているね」
甲
「強制していいかをどうやって決めるの?」
乙
「そもそも法的に『返せ』といえるか、つまり権利があるかを調べて決めるよ」
甲
「権利があるかどうかって具体的には?」
乙
「法律の要件効果のうち、効果で『権利がある』という仕組みになっていることが多いよ」
「反対に『義務がある』とかになっている効果もあるよ」
甲
「権利があるかどうかは、どうやって判断するの?」
乙
「まさに訴訟で調べるんだよ」
(法律の使い方p7-9)