2020年4月27日月曜日

法学15 貸したのに返してこない場合

 
 甲
「借りたら返せは、貸した側からすると『返してもらえ』ということ?」

「そうだね」

 甲
「自発的に返されれば、特に問題ないね」

「返してもらえないこともあるね」

「返してくれるとは限らない、というのが問題だね」


 

「問題を解決する手段を、制度上決めているね」

「一例が訴訟なんだね」


 乙
「日本の法廷では、裁判官は木槌を持っていないけどね」
「最終的には、強制的に返させることを想定しているね」

「強制していいかをどうやって決めるの?」

「そもそも法的に『返せ』といえるか、つまり権利があるかを調べて決めるよ」


 甲
「権利があるかどうかって具体的には?」

 
 乙
「法律の要件効果のうち、効果で『権利がある』という仕組みになっていることが多いよ」
「反対に『義務がある』とかになっている効果もあるよ」


「権利があるかどうかは、どうやって判断するの?」

「まさに訴訟で調べるんだよ」



(法律の使い方p7-9)